大工の棟梁の意地

四十代といえば大工として腕の乗り切る年頃だろう。
大工の頭領、山下健さんはなかなかの男前である。
もみじ亭はどうあるべきか? 
再建する人たちの理想は高くそれぞれに思い入れが強い。
そんなあらゆる人々の思いに耳を傾けながらも
適切なコストで実現した立役者である。

もみじ亭は、古木を活かすべく接ぎ木が随所に見られる。
いまの材料をそのまま使えば手間はないのだが、
そこ(地元)にあるものは徹底して使う
というのがもみじ亭の「基本」である。

もみじ亭の屋根は、
微妙な曲線を描いていることにお気づきだろうか? 
直線的だと雰囲気が損なわれ
、曲線がきついとどこか反り返ったような雰囲気になる。
それは避けたい。
山下頭領は、その均衡を取りながらこつこつと半年をかけてつくりあげるのだ。
実は、もみじ亭のコンセプトを打ち出し、
全体のありかたをまとめあげたのが、プロデューサー役の竹本正夫さんである。

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