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佐竹由大さんが焼く「ぼけませんべい」佐竹由大(よしひろ)さんは地元山城町出身の23歳。家業の仕出し屋を手伝いながら、せんべいを焼いている。ぱりっとした食感でほんのりと甘く、地元の人たちが買う素朴な菓子である。 せんべいを焼き始めたのは、由大さんの祖父武利(たけとし)さん。15歳から半世紀にわたって焼き続けてきた。しかしその歴史は平成14年に武利さんの死でいったん閉じられることとなる。
じいやんのせんべいを終わらせたくない武利さんは自らの死期を悟っていたのだろう。孫の由大さんに焼き方を伝授し、長年の経験に基づいて世界に1台しかない独特の機械をつくりあげて由大さんに残した。この仕事を継いで欲しいとの気持ちがあったに違いない。由大さんは、軽い気持ちで「やってみよう」と思った。「じいやんのせんべえを終わらせたくないから」。
つくりかたはいたって素朴。小麦粉と砂糖と卵を混ぜて一晩寝かし、じいやん直伝の焼き方で一日千枚を一気に焼け上げる。 型押しの鉄板に油を引いて生地を6枚ずつ落とし、鉄板を合わせてひっくり返し、ガスに送る。上から見ると円盤を回すような連続作業となるため息を抜けない(電話に出ることもでき ボケはいやよぼけませんべいの名前の由来は、天下の景勝地、大歩危小歩危を通り過ぎて祖谷に入る際にひらめいた。「ボケはいやよ」(歩危は祖谷よ)。薬袋のようなパッケージには、さしあげる人の名前を書いて渡してあげる。このせんべいを食べてぼけないようにね、のユーモアである。 この仕事をしていて楽しいことは?と尋ねると、由大さんは照れながら「特にないなあ。夏場は暑くてしんどいけど」と答えた。見たままの素朴な青年である。はにかみながら「彼女を募集しています」とも。 ビーンズ(そら豆)、緑茶、そばの3種類。でも季節限定ぼけませんべいは、ビーンズ(そら豆)、緑茶、そばの三種類がある。そら豆は、うっすら塩味のそら豆が乗っかっていて食感を楽しむ。茶は、地元で採れる山城茶を生地にすり込んだもの。そばは、祖谷にちなんだものだろうが、これまた素朴な甘みが特徴だ。 ぼけませんべいは、山城町内のウェストウェスト内のみやげもの売場で買うことができる。
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